「地区計画」という言葉をご存知ですか。
「聞いたことはあるけど、具体的にどんな内容なのか、不動産購入にどう影響するのかわからない」
そんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、地区計画とは何か、地区整備計画との違いを解説します。
地区計画とは、都市計画の一種で、街の特定の区域における具体的な街づくり計画のことです。
1: 目的は住み心地の良い環境づくり
地区計画では、建築物の用途や形態などを規制することで、住み心地の良い環境づくりを目指しています。
例えば、住宅街に商業施設が乱立しないように、または高層マンションが建ち並びすぎて日照が不足しないように、といった制限をかけることで、その地域にふさわしい街並みを維持しようとするのです。
2: 地域住民の意見を反映
地区計画は、地域住民の意見を反映して策定されることが多く、住民が理想とする街づくりを実現するための重要な役割を担っています。
そのため、地区計画の内容は地域によって大きく異なる場合があります。
地区計画とよく似た言葉に「地区整備計画」があります。
その違いについて解説していきます。
1: 地区計画と地区整備計画の関係
地区計画は、街全体の目標や方針を示すもの、地区整備計画は、地区計画の内容を具体的に示すものです。
例えば、地区計画で「緑豊かな住宅街」という目標が定められた場合、地区整備計画では、公園の設置場所や緑地の面積、建物の高さ制限などが具体的に決められます。
2: 地区整備計画の内容
地区整備計画には、以下のような内容が盛り込まれています。
・地区施設(道路・公園・緑地・広場などの公共空地)の配置および規模
・建物の用途制限
・容積率の最高限度または最低限度
・建ぺい率の最高限度
・敷地面積または建築面積の最低限度
・壁面線の制限
・壁面後退区域における工作物設置の制限
・建物の高さの最高限度と最低限度
・建物の形態、色彩その他の意匠の制限
・建物の緑化率の最低限度
・垣・柵の構造の制限
・現に存する樹林地・草地等の保全に関する事項
・その他政令で定めるもの
3: 不動産購入への影響
地区整備計画は、不動産購入に大きな影響を与える可能性があります。
例えば、容積率が低い地区では、建物の高さが制限されるため、眺望や日照が確保されやすい一方で、土地の値段が高くなる傾向があります。
逆に、容積率が高い地区では、高層マンションが建設される可能性があり、眺望やプライバシーが損なわれる可能性も考えられます。
そのため、不動産購入前に地区整備計画の内容をしっかりと確認することが重要です。
地区計画は、街の特定の区域における具体的な街づくり計画であり、住み心地の良い環境づくりを目指しています。
一方、地区整備計画は、地区計画の内容を具体的に示すもので、道路や公園などの配置、建物の高さ制限などが定められています。
不動産購入前に、地区計画や地区整備計画の内容をしっかりと確認することで、安心して納得のいく不動産購入につなげられるので、ぜひ知っておいてくださいね。
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